日経平均は95円高と反発、模様眺めムードが広がるなかしっかりした展開=10日後場

 10日の日経平均株価は、前日比95円60銭高の2万1551円98銭と反発して取引を終了した。朝方は売り優勢だったが、株価指数先物にややまとまった買いが入ったことをきっかけにプラス転換し、午前10時40分には、同145円08銭高の2万1601円46銭の高値を付けた。後場に入り、手掛かり難から模様眺めムードが広がり、動意に欠ける動きとなったものの、しっかりした展開だった。為替市場は、ドル・円相場が1ドル=107円50銭前後(9日終値は107円21-22銭)で、朝方から円安方向に振れた後は、小動きだった。東証1部の出来高は10億6911万株、売買代金は1兆8158億円。騰落銘柄数は値上がり595銘柄、値下がり1458銘柄、変わらず100銘柄だった。

 市場では「日経平均株価の週足チャートでは、2万1300円近辺に13週線や26週線が推移しており、下値ゾーンとして意識されているようだ」(中堅証券)との見方があった。

 業種別では、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株が上昇。信越化<4063.T>、花王<4452.T>などの化学株や、AGC<5201.T>、太平洋セメ<5233.T>などのガラス土石株も高い。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株や、7&iHD<3382.T>、ファーストリテ<9983.T>などの小売株も堅調。王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株や、SUMCO<3436.T>、LIXILG<5938.T>などの金属製品株も上げた。東証業種別指数は、18業種が上昇、15業種が下落している。

 個別では、ミサワ<3169.T>、北陸電気工<6989.T>、イオンファン<4343.T>、ニッカトー<5367.T>、ウエルシアH<3141.T>などが上昇。半面、すてきN<8089.T>、日本エンター<4829.T>、デザインワン<6048.T>、トレファク<3093.T>、アイル<3854.T>などが下落した。

(イメージ写真提供:123RF)

提供:モーニングスター社

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