日経平均246円高と大幅続伸、米中協議の進展期待で買い優勢、米株先物・上海株高も後押し=11日後場

 11日後場の日経平均株価は前日比246円89銭高の2万1798円87銭と大幅続伸。朝方は、米中貿易協議への進展期待を背景にした10日の米国高や円安・ドル高を受け、買い優勢で始まった。いったん伸び悩む場面もあったが、円弱含み歩調を支えに盛り返した。時間外取引の米株価指数先物や中国・上海総合指数の上昇も後押し、後場後半には一時2万1820円77銭(前日比268円79銭高)まで上げ幅を拡大した。その後は一服商状ながら、大引けにかけて高値圏で推移した。なお、この日算出の日経平均先物ミニ・オプション10月限のSQ(特別清算指数)値は2万1842円63銭。

 東証1部の出来高は11億9714万株、売買代金は2兆1185億円。騰落銘柄数は値上がり1231銘柄、値下がり807銘柄、変わらず115銘柄。

 市場からは「米中協議への期待感が高まっている。完全合意は無理としても、部分合意や(15日の中国製品に対する)関税引き上げ先送りを織り込んでいるようだ。仮にそうなれば、目先筋が動くとみられるが、買いが継続するかは不透明だ」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>などの海運株が堅調。野村<8604.T>、大和証G<8601.T>などの証券商品先物株や、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>、マツダ<7261.T>などの輸送用機器株も買われた。SUMCO<3436.T>、ニッパツ<5991.T>などの金属製品株も高い。

 半面、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、カカクコム<2371.T>などのサービス株や、東宝<9602.T>、カプコン<9697.T>などの情報通信株が軟調。日水<1332.T>、極洋<1301.T>などの水産農林株も安い。

 個別では、SHIFT<3697.T>、ローツェ<6323.T>、UNEXTH<9418.T>、平田機工<6258.T>、SKジャパン<7608.T>などの上げが目立った。半面、UMCエレ<6615.T>(監理)がストップ安となり、コシダカHD<2157.T>、ラウンドワン<4680.T>、EMシステム<4820.T>、タマホーム<1419.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、30業種が上昇した。

(イメージ写真提供:123RF)

提供:モーニングスター社

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