日経平均は62円高と続伸、買い気根強く終盤引き締まる=21日前場

 21日前場の日経平均株価は前週末比62円66銭高の2万2555円34銭と続伸。前週末の米国市場では、中国景気の減速懸念を背景に主要株価指数が下落したものの、シカゴ日経平均先物が強含んだ流れが支えとなり、朝方は買いが先行した。2万2500円台前半でもみ合う場面が目立ったが、買い気は根強く終盤に引き締まり、一時2万2571円81銭(前週末比79円13銭高)まで上昇した。

 東証1部の出来高は4億2551万株、売買代金は7051億円。騰落銘柄数は値上がり1467銘柄、値下がり561銘柄、変わらず126銘柄。

 市場からは「NY株安に対する耐性ができてきた。外国人の買い戻しも入っているようだ。7-9月期決算が悪いのは分かっており、織り込みが進んだ。目先は決算控えで過熱感もあって動きにくいが、上昇トレンド継続に変わりはない」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株が上昇。大和ハウス<1925.T>、鹿島<1812.T>などの建設株や、王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株も堅調。JFE<5411.T>、日本製鉄<5401.T>などの鉄鋼株や、住友鉱<5713.T>、古河電工<5801.T>などの非鉄金属株も買われた。オリックス<8591.T>、ジャックス<8584.T>などのその他金融株も高い。

 半面、商船三井<9104.T>などの海運株が軟調。ゴールドウイン<8111.T>、オンワードHD<8016.T>などの繊維製品株や、第一三共<4568.T>、大日住薬<4506.T>などの医薬品株も安い。

 個別では、カワタ<6292.T>がストップ高カイ気配となり、UMCエレ<6615.T>、キャリアイン<6538.T>がストップ高。東京産<8070.T>、鋳鉄管<5612.T>、YACHD<6298.T>などの上げも目立った。半面、ミサワ<3169.T>、スノーピーク<7816.T>、オーイズミ<6428.T>、アプラスF<8589.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、28業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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