日経平均は60円安と5日ぶり反落、引けにかけ安値圏で推移、中国株安が重し=11日後場

 11日後場の日経平均株価は前週末比60円03銭安の2万3331円84銭と5日ぶり反落。朝方は、前週末のNYダウ、ナスダック総合指数がともに最高値を更新した流れを受け、買い先行に一時2万3471円82銭(前週末比79円95銭高)まで上昇する場面があった。一巡後は、直近連続上昇への警戒感もあり、利益確定売りに下げに転じた。香港情勢の悪化懸念でハンセン指数が大幅安となり、上海総合指数も下落するなど中国株安が重しとして意識され、後場後半には2万3323円02銭(同68円85銭安)まで軟化した。その後の戻りは鈍く、大引けにかけて安値圏で推移した。

 東証1部の出来高は12億4128万株、売買代金は2兆1814億円。騰落銘柄数は値上がり1294銘柄、値下がり787銘柄、変わらず72銘柄。

 業種別では、大和ハウス<1925.T>、大成建設<1801.T>などの建設株が下落。JXTG<5020.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株や、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株も軟調。住友鉱<5713.T>、三井金<5706.T>などの非鉄金属株も売られた。川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>などの海運株や、三井不<8801.T>、東急不HD<3289.T>などの不動産株も安い。

 半面、上組<9364.T>、トラシティ<9310.T>などの倉庫運輸関連株が堅調。オリックス<8591.T>、三菱Uリース<8593.T>などのその他金融株や、東レ<3402.T>、帝人<3401.T>などの繊維製品株も買われた。日本紙<3863.T>、王子HD<3861.T>などのパルプ紙株や、エムスリー<2413.T>、セコム<9735.T>などのサービス株も高い。

 個別では、オルトプラス<3672.T>がストップ安となり、NISSHA<7915.T>、ラウンドワン<4680.T>、阪和興<8078.T>、オープンドア<3926.T>などの下げが目立った。半面、第一精工<6640.T>、新日科学<2395.T>がストップ高となり、福島銀行<8562.T>(前場に一時ストップ高)、JBR<2453.T>、クックパッド<2193.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、18業種が上昇した。

(イメージ写真提供:123RF)

提供:モーニングスター社

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