日経平均は32円安と3日ぶり小反落、円高重しで売り先行、一巡後は下げ渋る=19日前場

 19日前場の日経平均株価は前日比32円62銭安の2万3384円14銭と3営業日ぶりに小反落。朝方は、売りが先行した。18日の米国株式は連日で最高値を更新したものの、米中貿易協議をめぐる報道が錯綜し、円高・ドル安歩調となり、重しとなった。株価指数先物売りを交えて下げ幅を拡大し、一時2万3244円93銭(前日比171円83銭安)まで下落した。一巡後は下げ渋りの流れとなった。円高一服とともに香港ハンセン指数や上海総合指数が上げに転じ、支えとなった。

 東証1部の出来高は6億1840万株、売買代金は9242億円。騰落銘柄数は値上がり974銘柄、値下がり1070銘柄、変わらず105銘柄。

 業種別では、フジクラ<5803.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株や、住友ゴム<5110.T>、浜ゴム<5101.T>などのゴム製品株が軟調。国際帝石<1605.T>などの鉱業株も安い。四国電力<9507.T>、東北電力<9506.T>などの電気ガス株や、SOMPOH<8630.T>、MS&AD<8725.T>などの保険株も売られた。

 半面、田辺三菱<4508.T>(監理)がストップ高カイ気配となり、大日住薬<4506.T>、協和キリン<4151.T>、小野薬<4528.T>などの医薬品株が上昇。三井不<8801.T>、東建物<8804.T>などの不動産株や、エムスリー<2413.T>、楽天<4755.T>などのサービス株も買われた。クレセゾン<8253.T>、JPX<8697.T>などのその他金融株も高い。

 個別では、ZHD<4689.T>、TOWA<6315.T>、曙ブレーキ<7238.T>、ファインD<3649.T>、リニカル<2183.T>などの下げが目立った。半面、沢藤電機<6901.T>、木村化工機<6378.T>、阿波製紙<3896.T>がストップ高となり、日本通信<9424.T>、オルトプラス<3672.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、19業種が下落した。

提供:モーニングスター社

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