<新興国eye>前週の上海総合指数、米国の対中追加関税回避で3週続伸=BRICs市況

新興国

2019/12/23 10:11

 前週(16-20日)の中国株式市場は主要指標である上海総合指数の20日終値が13日終値比1.26%高の3004.938となり、3週続伸した。

 週明け16日の指数は買い優勢で始まり、17日も値を上げ、3営業日続伸した。週前半は、米中通商協議の第1段階合意が20年1月初めに調印される見通しになったことや、米政府による12月15日からの15%の対中関税導入が中止された一方で、中国からの1200億ドル相当の輸入品に対する関税が7.5%に半減されることで合意したことも好感された。その後も中国国家発展改革委員会(発改委)が11月に総額71億元相当の8件の固定資産投資プロジェクトを承認したと発表したことが支援材料となった。

 18日は4営業日ぶりに反落。19日は小反発したが、週末20日は反落して取引を終了した。

 週後半は、米中通商第1段階合意の詳細が発表されなかったことから懐疑的なムードが強まり売りが優勢となった。その後も第1段階合意の詳細発表待ちで積極的な買いは控えられた。

 今週(23-27日)の株式市場は、引き続き米中通商協議や米国による対イラン追加制裁、英・EU(欧州連合)離脱協議の第2段階交渉などの地政学リスク、海外市場の動向、株価支援・景気対策、人民元相場、原油などのコモディティー相場などが注目される。主な経済指標の発表の予定は23日の11月工業利益など。

<関連銘柄>

 上証50連動<1309.T>、上場パンダ<1322.T>、上場チャイナ<1548.T>、

 H株ブル<1572.T>、H株ベア<1573.T>、中国A300<1575.T>、

 南方A50<1576.T>、iSエマジン<1582.T>

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ