イトーヨーギョーなど無電柱化関連に買い、東京都「長期戦略ビジョン」刺激に

株式

2019/12/30 12:20

 きょう30日の前場はイトーヨーギョー<5287.T>が一時前日比7.9%高の1656円まで買われたほか、大盛工業<1844.T>も249円(2.9%高)で高値引け。いずれも無電柱化の代表格。東京都が27日に公表した30年までの長期戦略ビジョンが刺激となった。

 長期戦略ビジョンには環状7号線内側区域の無電柱化が盛り込まれた。都はこれまでに、都心の8キロメートル外周をつなぐ首都高中央環状線の内側の都道の97%で無電柱化を完了した。環状7号線は23区内の環状道路としては最も外側に位置し、取り巻く面積も広い。電線の埋設エリア拡大へ向けて、新たに「無電柱化加速化戦略(仮)」を策定するという。

 イトーヨギョは無電柱化の際に電力ケーブルを配線する小型ボックスなどを手掛け、大盛工は地中工事を得意とすることから連想が働きやすい。このほか、電気設備を保護する開閉器のニーズが無電柱化に絡み拡大している戸上電機製作所<6643.T>にも思惑買いが向かっている。

提供:モーニングスター社

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