日経平均は181円安と続落し安値引け、利益確定売り続く、年足は陽線に転じる=30日大納会後場

 30日大納会後場の日経平均株価は前週末比181円10銭安の2万3656円62銭と続落し安値引け。朝方は、手掛かり材料に乏しいなか、年末年始の休場を前に利益確定売りが先行した。株価指数先物に売りが出て下げ幅を拡大し、いったん2万3700円を割り込んだ。その後、下げ渋る場面もあったが、戻りは限定された。円高・ドル歩調も重しとして意識され、大引けにかけて軟化した。なお、年足は陽線に転じた。

 東証1部の出来高は7億9662万株、売買代金は1兆4338億円。騰落銘柄数は値上がり542銘柄、値下がり1541銘柄、変わらず78銘柄。

 市場からは「年内最終取引で円高への警戒もあり利益確定売りが優勢だ。4カ月連続で月足陽線となり、19年相場は十分上昇したが、足元で上値が重くなってきた点は気になる」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、LIXILG<5938.T>、洋缶HD<5901.T>などの金属製品株が軟調。東電力HD<9501.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株や、大林組<1802.T>、清水建設<1803.T>などの建設株も売られた。サッポロHD<2501.T>、コカコーラ<2579.T>などの食料品株もさえない。太平洋セメ<5233.T>、ガイシ<5333.T>などのガラス土石株や、住友倉<9303.T>、近鉄エクス<9375.T>などの倉庫運輸関連株も値を下げた。

 半面、鉱業株では国際帝石<1605.T>がしっかり。

 個別では、アダストリア<2685.T>、JBR<2453.T>、帝繊維<3302.T>、プロネクサス<7893.T>、帝繊維<3302.T>、エニグモ<3665.T>などの下げが目立った。半面、パイプドHD<3919.T>、電子材料<6855.T>、パルコ<8251.T>、アグロカネシ<4955.T>、ダイセキS<1712.T>などの上げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、32業種が下落した。

(イメージ写真提供:123RF)

提供:モーニングスター社

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