日経平均は483円安と大幅に3日続落、米イラン緊迫化でリスク回避強まる=6日大発会前場
6日大発会前場の日経平均株価は前年末比483円27銭安の2万3173円35銭と大幅に3営業日続落。朝方から、売り優勢の展開となった。米国とイランの緊迫化を背景に前週末3日の米国株式が下落するとともに円高・ドル安が進み、リスク回避の動きが強まった。下げ幅を拡大し、前引け近くには2万3148円53銭(前年末比508円09銭安)まで下落した。
東証1部の出来高は5億9278万株、売買代金は1兆701億円。騰落銘柄数は値上がり188銘柄、値下がり1933銘柄、変わらず39銘柄。
市場からは「中東リスクが懸念されているが、収束が見えず、まだ不安定な動きが続きそうだ。米イラン対立は米中貿易問題ほど大きい話ではないが、つけ込まれて仕掛け売りが出やすい」(中堅証券)との声が聞かれた。
業種別では、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>、郵船<9101.T>などの海運株や、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株が下落。任天堂<7974.T>、アシックス<7936.T>などのその他製品株や、日水<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株も軟調。王子HD<3861.T>、レンゴー<3941.T>などのパルプ紙株も安く、トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株も売られた。
半面、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、JXTG<5020.T>、出光興産<5019.T>、コスモエネH<5021.T>などの石油石炭製品株が上昇。
個別では、ベネフィット<3934.T>、ウィルG<6089.T>、ツナグGHD<6551.T>、新日科学<2395.T>、リニカル<2183.T>などの下げが目立った。半面、石川製<6208.T>、豊和工<6203.T>がストップ高となり、東京計器<7721.T>、鋳鉄管<5612.T>、キャンディル<1446.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、31業種が下落した。
提供:モーニングスター社
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