日経平均は461円安と大幅反落、イランの米軍基地攻撃でリスク回避、一時2万3000円割れ=8日前場

 8日前場の日経平均株価は前日比461円08銭安の2万3114円64銭と大幅反落。日本時間8日早朝にイランが駐イラク米軍基地に攻撃したと複数メディアが伝え、リスク回避の売りが先行した。時間外取引での米株価指数先物安や円高・ドル安進行とともに下げ幅を拡大し、一時2万2951円18銭(前日比624円54銭安)まで下押した。一巡後は下げ渋ったが、戻りは限定された。

 東証1部の出来高は7億8649万株、売買代金は1兆3476億円。騰落銘柄数は値上がり79銘柄、値下がり2053銘柄、変わらず29銘柄。

 市場からは「中東情勢の行方が分からず、米イラン問題はニュースフローに振らされ、乱高下する可能性がある。ただ、世界景気に悪影響を与える戦争に発展するとは思えず、落ち着き所を見極めるところだ」(国内投信)との声が聞かれた。

 業種別では、川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>などの海運株が下落。板硝子<5202.T>、ガイシ<5333.T>などのガラス土石株や、オリンパス<7733.T>、HOYA<7741.T>などの精密株も安い。三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>などの不動産株や、コマツ<6301.T>、ダイキン<6367.T>などの機械株も売られた。LIXILG<5938.T>、洋缶HD<5901.T>などの金属製品株や、信越化<4063.T>、東ソー<4042.T>などの化学株も軟調。

 半面、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が上昇。

 個別では、ネクステージ<3186.T>、ボルテージ<3639.T>、パイプドHD<3919.T>、三桜工<6584.T>、RPAH<6572.T>などの下げが目立った。半面、石川製<6208.T>、豊和工<6203.T>がストップ高となり、東京計器<7721.T>、クレスコ<4674.T>、鋳鉄管<5612.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、32業種が下落した。

提供:モーニングスター社

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