ニッピの収益性改善を評価、再増額修正も有力

株式

2020/1/9 16:19

 ゼラチン、コラーゲンのニッピ<7932.T>が下値切り上げの動きを続けている。製造原価の低減や価格改定の効果で、20年3月期業績計画は大幅増額修正済み。収益力の高まりが評価されており、参戦妙味が大きそうだ。

 今期連結の売上高は440億円(前期比0.8%増)、営業利益は19億5000万円(同2.3倍)を計画する。コラーゲンは国内需要の伸び悩みと海外での競争激化で厳しいが、価格改定を進めてきた効果で収益性が改善。生産安定化による原価低減効果も寄与している。コラーゲンペプチドは原料価格の高騰があるものの、こちらも価格改定の効果で収益が改善している。

 一方、上期の好調に対して下期の見通しは保守的。昨年12月に行った業績修正では上期の営業利益増額幅が通期よりも大きく、下期だけを切り取ると実質減額となっている。期末に向けて再増額修正期待が膨らんでいきそうだ。なお、土地持ち企業で資産価値への評価も高い。

 9日の終値は、前日比45円高の4055円。

提供:モーニングスター社

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