19年工作機械受注は3年ぶり減の1.22兆円、米中摩擦響きマイナス32%、5カ月連続1000億円割れ

株式

2020/1/15 15:06

 日本工作機械工業会(日工会)が15日に発表した19年の工作機械受注(速報値)は1兆2298億円となった。過去最高だった前年の1兆8158億円から32%落ち込み、3年ぶりに減少した。米中貿易摩擦の影響で設備投資が伸び悩み、内需は4931億円(前年比34.3%減)、外需は7367億円(同30.9%減)となった。

 19年の工作機械受注は13年以来の低水準で、日工会が同年9月に当初の1兆6000億円から引き下げた1兆2500億円の見通しも下回った。単月では19年12月が前年同月比33.6%減の900億円となり、景況判断の目安の1000億円を5カ月連続で割り込んだ。内訳は内需が372億円(同34.9%減)、外需が528億円(同32.7%減)だった。

 日工会は20年の受注額の目標を1兆2000億円としている。5G(次世代高速通信システム)関連の需要などを背景に、単月受注は年後半の回復を見込んでいる。

提供:モーニングスター社

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