<新興国eye>前週のブラジル株、堅調な中国GDPや強い国内経済指標を受け反発=BRICs市況
2020/1/20 11:11
前週(13-17日)のブラジル株式市場は17日のボベスパ指数が前日比1.52%高の11万8478.3、週間ベースでも10日終値比2.58%高となり、大きく反発した。
週明け13日の指数は7営業日ぶりに急反発して始まり、14日も値を上げ、続伸。米中通商第1段階合意の調印式を15日に控えていることや、米財務省が議会に提出した為替報告書で中国を為替操作国リストから除外したことが好感され、買いが優勢となった。その後も中国の鉄鉱石相場の上昇を受け、鉱山大手ヴァーレが買われ、指数の上げを主導した。
15日は3日ぶりに反落。ブラジル19年11月小売売上高が市場予想を下回り景気回復期待が後退、売り優勢となった。
16日は反発し、週末17日も値を上げ、続伸した。
16日は、ブラジル中銀が次回2月会合で追加利下げを実施するとの見方が強まったほか、ブラジルのGDP(国内総生産)の見通しを示す19年10月IBC-Br経済活動指数が市場予想を上回ったことが好感され、買い優勢となった。
17日は中国19年10-12月期GDP伸び率が前年比6.1%増と、前期と同率となり、29年ぶりの低い伸びとなったが、政府の達成目標の許容範囲内にとどまったことや、ブラジル全国工業連盟(CNI)の19年11月設備稼働率(UCI)が78.2と、前月から0.3%ポイント上昇したことから、買い安心感が広がった。
今週(20-23日)の株式市場は、米中通商第2段階協議や英・EU(欧州連合)離脱第2段階協議、中東、特に、イラン・シリア情勢などの地政学リスクや世界景気、国営企業の民営化、経済改革の見通し、海外市場、特に米株市場、原油などの国際商品相場などが焦点となる。主な経済指標の発表の予定は23日の1月中旬時点のIPCA(拡大消費者物価指数)など。24日は「サンパウロ記念日」の祝日で休場となる。
<関連銘柄>
ボベスパ<1325.T>、iSエマジン<1582.T>、上場MSエマ<1681.T>、
iS新興国<1362.T>、上場EM債<1566.T>
提供:モーニングスター社
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