日経平均は60円高と3日続伸、米国株の連日最高値更新で買い先行、値上がり銘柄数1600超=20日前場

 20日前場の日経平均株価は前週末比60円03銭高の2万4101円29銭と3営業日続伸。朝方は、買いが先行した。米中景気の改善期待などを背景に前週末17日の米主要3株価指数が連日で最高値を更新した流れを受け、いったん2万4100円台に乗せた。その後、利益確定売りに上値が重くなる場面もあったが、徐々に引き締まり、前引け近くには2万4107円69銭(前週末比66円43銭高)まで上昇した。

 東証1部の出来高は4億3543万株、売買代金は6986億円。騰落銘柄数は値上がり1629銘柄、値下がり431銘柄、変わらず100銘柄。

 市場からは「NY株の新値追い、為替相場の1ドル=110円台維持が支えになっているが、上を買う雰囲気はない。今晩の米国株市場は休場で、休み明け以降どう動くのかを見たいのだろう。要はNY株高頼みの状況だ」(銀行系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株が堅調。鹿島<1812.T>、日揮HD<1963.T>などの建設株や、東電力HD<9501.T>、関西電力<9503.T>などの電気ガス株も買われた。住友鉱<5713.T>、DOWA<5714.T>などの非鉄金属株や、ダイキン<6367.T>、クボタ<6326.T>などの機械株も値を上げた。

 半面、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株がさえない。アステラス薬<4503.T>、塩野義薬<4507.T>などの医薬品株や、サッポロHD<2501.T>、明治HD<2269.T>などの食料品株も安い。

 個別では、東芝機<6104.T>、前田道路<1883.T>、サムコ<6387.T>、エアーテック<6291.T>、日道路<1884.T>などの上げが目立った。半面、インターアク<7725.T>、エムアップ<3661.T>、メディアHD<3678.T>、Wスコープ<6619.T>、、パイプドHD<3919.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、29業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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