日経平均は219円安と大幅続落、全33業種が下落、新型肺炎リスクに米株安続き売り優勢=28日前場

 28日前場の日経平均株価は前日比219円00銭安の2万3124円51銭と大幅続落。リスク回避の売りが優勢となった。新型肺炎の感染拡大による世界経済への影響が警戒され、27日の米国株式が大幅続落した流れを受け、投資家心理が一段と悪化。円強含みも重しとなり、一時2万3115円15銭(前日比228円36銭安)まで下押した。その後、押し目買いに下げ渋る場面もあったが、戻りは限定され、前引けにかけて安値圏で推移した。東証業種別株価指数は全33業種が下落した。

 東証1部の出来高は5億4122万株、売買代金は1兆165億円。騰落銘柄数は値上がり332銘柄、値下がり1740銘柄、変わらず87銘柄。

 市場からは「押し目買いも入ってきた。新型肺炎の影響は局所的であり、そんなに悲観的になる必要はない。冷静に判断し、ここから下は買いに動くところだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、JXTG<5020.T>、出光興産<5019.T>などの石油石炭製品株が軟調。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株や、住友鉱<5713.T>、三菱マテリアル<5711.T>などの非鉄金属株も安い。AGC<5201.T>、TOTO<5332.T>などのガラス土石株や、コマツ<6301.T>、ダイキン<6367.T>などの機械株も売られ、郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株もさえない。

 個別では、洋シヤター<5936.T>、KOA<6999.T>、ジューテック<3157.T>、ヤマト<1967.T>、コシダカHD<2157.T>などの下げが目立った。半面、小野測器<6858.T>が一時ストップ高となり、インソース<6200.T>、キングジム<7962.T>、エムアップ<3661.T>、モバファク<3912.T>などの上げも目立った。

提供:モーニングスター社

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