日経平均は290円高と大幅反発、米国株高を受け買い先行、一巡後は伸び悩む=31日前場

 31日前場の日経平均株価は前日比290円63銭高の2万3268円38銭と大幅反発。朝方は、30日の米国株高を受け、買いが先行した。きのう大幅反落した反動や、円安歩調とともに中国1月景況感指数が底堅かったこともあり、上げ幅を拡大し、一時2万3421円59銭(前日比443円84銭高)まで上昇する場面があった。一巡後は、売りに傾き伸び悩んだ。

 東証1部の出来高は6億8070万株、売買代金は1兆2554億円。騰落銘柄数は値上がり1711銘柄、値下がり378銘柄、変わらず68銘柄。

 市場からは「相変わらず動きが激しい。新型肺炎に対するモヤモヤが残り、思惑的な売買が出やすい。いずれは落ち着くとみられるが、当面は決算にらみで個別対応になる」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、HOYA<7741.T>、オリンパス<7733.T>、セイコーHD<8050.T>などの精密株が堅調。野村<8604.T>、大和証G<8601.T>などの証券商品先物株も高い。三井不<8801.T>、住友不<8830.T>などの不動産株や、神戸鋼<5406.T>、日立金<5486.T>などの鉄鋼株も買われた。三菱倉<9301.T>、住友倉<9303.T>などの倉庫運輸関連株や、日立建機<6305.T>、日精工<6471.T>などの機械株も値を上げた。

 半面、任天堂<7974.T>、SHOEI<7839.T>などのその他製品株が軟調。国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株もさえない。石油石炭製品株ではJXTG<5020.T>が小安い。

 個別では、豆蔵HD<3756.T>(管理)がストップ高カイ気配となり、ダイトウボウ<3202.T>、SBテクノ<4726.T>、きんでん<1944.T>、アイネス<9742.T>などの上げが目立った。半面、M&Aキャピ<6080.T>がストップ安となり、M&A<2127.T>も一時ストップ安。リオン<6823.T>、ソフトブレーン<4779.T>、タケエイ<2151.T>、スクリーン<7735.T>などの下げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、30業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ