<新興国eye>前週のインド株、新型肺炎感染拡大や財政出動期待後退で続落=BRICs市況

新興国

2020/2/3 9:37

 前週(1月27-31日)のインド株式市場で、代表的株価指数SENSEX指数の31日終値は前日比0.47%安の4万723.49、週間ベースでも24日終値比2.14%安となり、続落した。

 週明け27日の指数は反落して始まり、28日も値を下げ、続落した。

 週前半は、2月1日の政府の新年度予算案の発表を控え、積極的な買いが控えられる中、19年度の財政赤字が対GDP比3.8%に拡大するとの予測が発表されたのを受け、財政支出拡大への期待感が後退したほか、中国で発症した新型コロナウイルスによる肺炎の感染拡大を受け、リスク回避の売りが優勢となった。

 29日は買い戻しが入ったほか、政府予算案が景気刺激を重視するとの期待感から反発した。

 30日は反落し、週末31日も値を下げ、続落した。

 週後半は、新型肺炎の感染拡大で世界景気が減速するとの懸念が強まり、金属セクターを中心に売りが増えたほか、外国人投資家が売り越し超となり、相場が押し下げられた。週末は政府予算案の発表を直前に控え、予算案への景気刺激期待などが交錯し、神経質な取引となった。

 今週(3-7日)のインド市場は、米中通商第2段階協議、米・EU(欧州連合)貿易協議、英・EU離脱移行手続き協議、中東、特にイラン・シリア情勢、中国の新型肺炎の感染拡大などの地政学的リスク、追加景気刺激策、原油価格の動向、主要企業の決算関連ニュース、さらには6日のインド準備銀行(RBI)の金融政策決定会合などが注目される。

<関連銘柄>

 上場インド<1549.T>、インドNIF<1678.T>、インドブル<2046.T>、

 インドベア<2047.T>、iSエマジン<1582.T>

提供:モーニングスター社

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