日経平均は23円高と小反発、売り一巡後に上げ転換、香港株高に上海株のプラス浮上など支え=4日前場

 4日前場の日経平均株価は前日比23円07銭高の2万2995円01銭と小反発。朝方は、売りが先行した。3日の米国株式は反発したものの、新型肺炎リスクへの警戒感は根強く、寄り付き早々に2万2854円45銭(前日比117円49銭安)まで下落する場面があった。一巡後は上げに転じた。時間外取引での米株価指数先物高や、香港ハンセン指数がプレオープニングで高く始まり、中国・上海総合指数のプラス浮上も支えとなり、一時2万3039円05銭(同67円11銭高)まで上昇した。その後は上値の重い動きとなった。

 東証1部の出来高は5億8653万株、売買代金は1兆451億円。騰落銘柄数は値上がり1414銘柄、値下がり631銘柄、変わらず111銘柄。

 市場からは「中国株がいったん下げ止まり、買い戻しが入った。ただ、新型肺炎への警戒感は根強く、短期的なリバウンドにすぎない。経済への影響はこれからであり、依然として調整過程にある」(銀行系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、レンゴー<3941.T>、王子HD<3861.T>などのパルプ紙株が上昇。オリックス<8591.T>、アコム<8572.T>などのその他金融株や、東電力HD<9501.T>、関西電<9503.T>などの電気ガス株。住友不<8830.T>、野村不HD<3231.T>などの不動産株も買われた。リクルートH<6098.T>、カカクコム<2371.T>などのサービス株や、ANA<9202.T>などの空運株も高い。

 半面、マルハニチロ<1333.T>、日水<1332.T>などの水産農林株が軟調。国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>などの海運株も売られた。野村<8604.T>、マネックスG<8698.T>などの証券商品先物株や、コマツ<6301.T>、日立建機<6305.T>などの機械株も安い。

 個別では、ダイトウボウ<3202.T>がストップ高カイ気配となり、Eガディアン<6050.T>、山一電機<6941.T>、岩崎電<6924.T>、ITM<2148.T>などの上げが目立った。半面、いであ<9768.T>、DTS<9682.T>、ニイタカ<4465.T>、丸山製<6316.T>、ニッカトー<5367.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、23業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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