日経平均は112円高と反発、中国株高に米株先物の一段高も支え=4日後場

 4日後場の日経平均株価は前日比112円65銭高の2万3084円59銭と反発。朝方は、新型肺炎リスクへの警戒感が根強く売り先行となり、寄り付き早々に2万2854円45銭(前日比117円49銭安)まで下落する場面があった。一巡後は、香港ハンセン指数がプレオープニングで高く始まり、中国・上海総合指数のプラス浮上も支えとなり、上げに転じた。円がやや弱含むとともに、時間外取引での米株価指数先物の一段高もあって、後場終盤には2万3118円13銭(前日比146円19銭高)まで上昇した。その後は、引けにかけて一服商状となった。

 東証1部の出来高は12億7663万株、売買代金は2兆3504億円。騰落銘柄数は値上がり1703銘柄、値下がり386銘柄、変わらず70銘柄。

 市場からは「中国株が引き締まり、時間外の米株先物も値を上げており、ここで売る理由はない。しかし、新型肺炎の感染者数は増え続けており、経済への影響はまだ織り込めず、先が見えるまでは相場は不安定さをはらんでいる」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、レンゴー<3941.T>、王子HD<3861.T>などのパルプ紙株が上昇。オリックス<8591.T>、アコム<8572.T>などのその他金融株も堅調。ANA<9202.T>、JAL<9201.T>などの空運株や、JR西日本<9021.T>、京急<9006.T>などの陸運株も高い。OLC(オリエンタルランド)<4661.T>、楽天<4755.T>などのサービス株や、第一三共<4568.T>、エーザイ<4523.T>などの医薬品株も買われた。

 半面、マルハニチロ<1333.T>、日水<1332.T>などの水産農林株が軟調。HOYA<7741.T>、日機装<6376.T>などの精密株も安い。野村<8604.T>、マネックスG<8698.T>などの証券商品先物株や、商船三井<9104.T>などの海運株も売られた。

 個別では、ダイトウボウ<3202.T>、Eガーディアン<6050.T>がストップ高となり、山一電機<6941.T>、東計電算<4746.T>、岩崎電<6924.T>などの上げも目立った。半面、いであ<9768.T>、Wスコープ<6619.T>がストップ安となり、丸山製<6316.T>、DTS<9682.T>、ニイタカ<4465.T>などの下げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、29業種が上昇した。

(イメージ写真提供:123RF)

提供:モーニングスター社

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