12日の東京外国為替市場見通し=ドル・円、上値の重い展開か

為替

2020/2/12 8:47

ドル・円予想レンジ:1ドル=109円30銭-110円30銭

 12日の東京外国為替市場のドル・円は、上値の重い展開となりそうだ。

 きのうは、中国発の新型肺炎の感染拡大に対する過度な警戒感が後退し、ドル買い・円売り優勢となった。ただ、パウエルFRB(米連邦準備制度理事会)議長の下院での議会証言は、追加緩和への言及はなく、ドル・円の上値は次第に重くなった。

 一方、前日の米国株は引けにかけて伸び悩んだものの、ナスダック総合指数、S&P500が史上最高値を更新するなど堅調だった。きょう東京時間でも日経平均株価が買い先行で始まれば、ドル・円をサポートするとみられる。ただ、1ドル=110円ちょうど近辺では割安感から国内輸出企業からのドル売り・円買いが出やすく、上値の重たさが意識されそうだ。

 このほか、米大統領選序盤の民主党候補者選びとなるニューハンプシャー州の予備選挙の結果にも注意したい。

<主な経済指標・イベント>

国内:1月マネーストック、1月工作機械受注、10年物価連動国債入札

米国:1月財政収支、10年物国債入札

その他:RBNZ(ニュージーランド準備銀行)理事会、リスクバンク(スウェーデン中銀)金融政策決定会合、ロシア投資フォーラム「ソチ2020」(-14日)

◎関連情報は投資の参考として情報提供のみを目的としたものであり、為替取引に当たっては自己責任に基づき、ご自身で判断をお願いします。

提供:モーニングスター社

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