(再送)日経平均は127円高と3日ぶり反発、半導体関連株買われ、ソフバンG株高が大きく寄与=12日前場

 12日前場の日経平均株価は前営業日比127円54銭高の2万3813円52銭と3営業日ぶりに反発。朝方は、11日の米ナスダック総合指数の連日最高値更新を受け、半導体関連株を中心に買いが先行した。傘下の米携帯通信4位スプリントと、同3位Tモバイルの合併が承認されたソフバンG<9984.T>の株高が大きく寄与し、一時2万3867円99銭(前営業日比182円01銭高)まで上昇した。いったん伸び悩んだ後、持ち直す場面もあったが、その後は上値の重い動きとなった。

 東証1部の出来高は7億2009万株、売買代金は1兆3168億円。騰落銘柄数は値上がり793銘柄、値下がり1234銘柄、変わらず130銘柄。

 市場からは「ソフバンG効果(前引けで指数寄与度152円弱)が大きく、それを除けば実質マイナスになる。グローバルな投資家は、新型肺炎の影響で欧米株買い、アジア株売りに動いており、この流れは当分続くだろう。日経平均では2万3000円から2万4000円のレンジで推移するのではないか」(銀行系証券)との声が聞かれた。

 業種別では、ソフバンG、ZHD<4689.T>などの情報通信株が上昇。野村<8604.T>、SBI<8473.T>などの証券商品先物株や、クレセゾン<8253.T>、アイフル<8515.T>などのその他金融株も高い。東エレク<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>、TDK<6762.T>などの電機株も買われ、東邦鉛<5707.T>、フジクラ<5803.T>などの非鉄金属株も値を上げた。

 半面、ブリヂス<5108.T>、TOYO<5105.T>などのゴム製品株が軟調。東電力HD<9501.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株や、大林組<1802.T>、清水建設<1803.T>などの建設株も売られた。第一生命HD<8750.T>、東京海上<8766.T>などの保険株も安い。

 個別では、ファイズHD<9325.T>がストップ高カイ気配となり、大幸薬品<4574.T>、ASB機械<6284.T>、MDV<3902.T>がストップ高。ワールドHD<2429.T>、ダイトウボウ<3202.T>などの上げも目立った。半面、ソウルドO<6553.T>、アイスタイル<3660.T>、飯田GHD<3291.T>、イーレックス<9517.T>、デジハHD<3676.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、24業種が下落した。

提供:モーニングスター社

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