日経平均は175円高と3日ぶり反発、ソフバンG株高が寄与、中国株高も支え12日後場

 12日後場の日経平均株価は前営業日比175円23銭高の2万3861円21銭と3営業日ぶりに反発。朝方は、11日の米ナスダック総合指数の連日最高値更新を受け、半導体関連株を中心に買いが先行した。傘下の米携帯通信4位スプリントと、同3位Tモバイルの合併が承認されたソフバンG<9984.T>の株高が大きく寄与し、いったん2万3800円台後半に乗せた。その後、伸び悩む場面もあったが、後場は中国株高も支えとなり、大引け近くには一時2万3869円73銭(前営業日比183円75銭高)まで上昇した。なかでソフバンGの指数プラス寄与度は132円に達した。

 東証1部の出来高は13億9577万株、売買代金は2兆6061億円。騰落銘柄数は値上がり796銘柄、値下がり1275銘柄、変わらず88銘柄。

 市場からは「日経平均は2万4000円を前に売りが出やすい水準だ。新型肺炎患者数の増加ペースは鈍っているようだが、今後の経済的影響を考えると全てを織り込むにはまだ時間が掛かる」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、ソフバンG<9984.T>、ZHD<4689.T>などの情報通信株が上昇。クレセゾン<8253.T>、アイフル<8515.T>などのその他金融株や、野村<8604.T>、SBI<8473.T>などの証券商品先物株も高い。東エレク<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>、TDK<6762.T>などの電機株や、オリンパス<7733.T>、シチズン時計<7762.T>などの精密株も買われた。東邦鉛<5707.T>、フジクラ<5803.T>などの非鉄金属株も値を上げた。

 半面、ブリヂス<5108.T>、TOYO<5105.T>などのゴム製品株が軟調。大成建設<1801.T>、鹿島<1812.T>などの建設株や、東電力HD<9501.T>、東ガス<9531.T>などの電気ガス株も売られた。鉱業株では、国際帝石<1605.T>が安い。

 個別では、ファイズHD<9325.T>、大幸薬品<4574.T>、ASB機械<6284.T>、MDV<3902.T>がストップ高となり、ワールドHD<2429.T>、ダイトウボウ<3202.T>などの上げも目立った。半面、ソウルドO<6553.T>、デジハHD<3676.T>、飯田GHD<3291.T>、インプレス<9479.T>、アイスタイル<3660.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、24業種が下落した。

提供:モーニングスター社

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