<新興国eye>前週のロシアRTS指数、OPEC減産期待の原油高受け続伸=BRICs市況
2020/2/17 10:50
前週(10-14日)のロシア株式市場はRTS指数(ドル建て)の14日終値が前日比0.56%安の1534.89、前週比では1.10%高となり、続伸した。
週明け10日の指数は3営業日続落して始まった。中国で発生した新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大による世界景気減速懸念で海外市場が軟調となったことや、原油需要の後退懸念でブレント原油先物が1バレル=53.4ドルに下落したことを受け、売り優勢となった。
11日は4営業日ぶりに反発し、12日も値を上げ、続伸した。買い戻しが入ったほか、新型コロナウイルスが発生した中国・武漢の1日当たりの新規感染者数が減少し、感染拡大懸念がやや後退したことや、原油先物価格の持ち直しを受け、買い優勢となった。
13日は3日ぶりに反落し、週末14日も値を下げ、続落した。13日は中国保険当局が新型コロナウイルス感染者の診断基準を変更したため、感染者数が急増したことを受け、海外株安となり、ロシア株も売られた。
14日もアジアや欧州の株式市場が下落したことから利益確定売りが広がった。ただ、OPEC(石油輸出国機構)の減産期待で原油価格が57ドルに上昇したため、下げは限定的となった。
今週(17-21日)のロシア市場は引き続き原油価格やルーブル相場、海外市場の動向、新型コロナウイルスの感染拡大、米中通商第2段階協議、米・EU(欧州連合)貿易協議、英・EU離脱移行手続き協議、中東、特にイラン・シリア情勢、米国の対ロ制裁などが焦点となる。また、原油価格に影響を与える19日の米API(石油協会)週間石油在庫統計や20日の米EIA週間石油在庫統計も注目される。主な国内経済指標の発表の予定は17日の1月鉱工業生産、20日の1月失業率と1月小売売上高など。RTS指数は1490-1560ポイントの値動きが予想される。
<関連銘柄>
RTS連動<1324.T>、iSエマジン<1582.T>、iS新興国<1362.T>、
WTI原油<1671.T>、ガス<1689.T>、原油<1690.T>、
野村原油<1699.T>、iエネルギー<2024.T>
提供:モーニングスター社
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