日経平均は329円安と大幅に4日続落、新型肺炎の影響懸念、米株先物安なども重し=18日後場
18日後場の日経平均株価は前日比329円44銭安の2万3193円80銭と大幅に4営業日続落。朝方は、売りが先行した。米アップルが現地17日に新型肺炎の感染拡大で1-3月期売上高が予想に届かないとの見通し示したことで、企業業績への影響が懸念された。株価指数先物売りを交えて軟調に推移した。時間外取引での米株価指数先物や、中国・上海総合指数、香港ハンセン指数の下げも重しとなり、後場前半には2万3133円60銭(前日比389円64銭安)まで下落した。その後の戻りは鈍く、大引けにかけて安値圏で推移した。
東証1部の出来高は11億5325万株、売買代金は2兆1244億円。騰落銘柄数は値上がり248銘柄、値下がり1865銘柄、変わらず47銘柄。
市場からは「米アップルの売上高未達見通しで、ここまで下がるとは思っていなかったが、日経平均が2万3000円に近づくと押し目買いも入りやすい。いずれにしろ、新型肺炎に絡むニュースで揺れる展開が続きそうだ」(準大手証券)との声が聞かれた。
業種別では、東エレク<8035.T>、アドバンテスト<6857.T>、太陽誘電<6976.T>などの電機株や、SUMCO<3436.T>、三益半導<8155.T>などの金属製品株が下落。日立建機<6305.T>、クボタ<6326.T>などの機械株も売られた。ソフバンG<9984.T>、ZHD<4689.T>などの情報通信株も値を下げた。上組<9364.T>、三井倉HD<9302.T>などの倉庫運輸関連株や、積水ハウス<1928.T>、大和ハウス<1925.T>などの建設株も安い。信越化<4063.T>、クラレ<3405.T>などの化学株もさえない。
半面、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株がしっかり。
個別では、IBJ<6071.T>、Vキューブ<3681.T>、ダイトウボウ<3202.T>、エアーテック<6291.T>、栄研化<4549.T>などの下げが目立った。半面、アキレス<5142.T>がストップ高となり、日本調剤<3341.T>、日医工<4541.T>、サインポスト<3996.T>、プレミアG<7199.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、32業種が下落した。
(イメージ写真提供:123RF)
提供:モーニングスター社
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