<米国株情報>S&Pがメーシーズの発行体格付けをジャンク級に引き下げ

株式

2020/2/20 10:18

 信用格付け大手S&Pグローバル・レーティングスは19日、百貨店大手メーシーズ<M>の債務履行能力を示す長期発行体格付けを従来の「BBB-」から「BB+」に、短期発行体格付けを「A-3」から「B」に、いずれもジャンク級(投資不適格級)に引き下げた。

 メーシーズは4日に発表した新3カ年経営戦略で、大量の店舗閉鎖や従業員の削減を計画したうえで、プライベートブランド商品などを販売するオフプライス部門の成長に重点を置くとしているが、こうした取り組みについてS&Pは、「リスクが高い」と指摘。メーシーズが目標とする収益性は想定を下回っており、市場競争力は好ましいレベルに達しないと予想したうえで、「今後数四半期にわたり、既存店ベースの売上減少が見込まれ、競争優位性はすでに低下している」とし、投資適格級の格付けと合致しないと結論付けた。

 一方、格付け見通し(アウトルック)については、「ネガティブ」から「安定的」に引き上げた。S&Pは、メーシーズが資産売却益で債務を減額し、フリーキャッシュフローを使うことにより、財務の健全性を示すレバレッジ比率(EBITDAに対する有利子負債の倍率)が3倍以下に維持できると期待した。

 19日のメーシーズの株価は午前中に1%超下落したが、その後は切り返し、1.37%高の16.29ドルと反発して引けた。

<関連銘柄>

NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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