日経平均は874円程度安、売り先行後も下値模索の展開=9日寄り付き

 9日午前9時37分すぎの日経平均株価は、前日比874円程度安い1万9875円前後で推移する。午前9時18分には、同972円33銭安の1万9777円42銭を付け、取引時間中としては、19年1月7日以来、1年2カ月ぶりに心理的なフシ目の2万円を割り込んだ。新型肺炎の流行拡大が懸念されるなか、前週末6日の弱い動きが継続し、現地6日の欧米株式が下落したことから売りが先行。為替市場で円高ドル安が進行していることも重しとなっている。また、OPEC(石油輸出国機構)での協調減産の継続が合意できず、先行き不透明感から時間外取引で米株価指数先物が下落していることも意識されているようだ。シカゴ日経平均先物の円建て清算値は、前週末6日の大阪取引所終値比280円安の2万430円だった。

 業種別では、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、出光興産<5019.T>、JXTG<5020.T>などの石油石炭製品株が下落。日立<6501.T>、ソニー<6758.T>などの電機株や、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株も安い。三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株や、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、リクルートHD<6098.T>などのサービス株も軟調。クレセゾン<8253.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株株や、大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株も下げている。

 個別では、HEROZ<4382.T>、カーブスHD<7085.T>、コスモエネH<5021.T>、ブラス<2424.T>、エスクリ<2196.T>などが下落。半面、キムラタン<8107.T>、宇徳<9358.T>、ザッパラス<3770.T>、ツカモト<8025.T>、シナネンHD<8132.T>などが上昇している。

 東京外国為替市場は午前9時37分時点で、1ドル=104円台の前半(前週末6日終値は1ドル=105円79-80銭)、1ユーロ=118円台の半ば(同118円85-89銭)で取引されている。

提供:モーニングスター社

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