市場の声:底打ちまだ遠く、決算対策売りも注意=内藤証・田部井氏

株式

2020/3/13 11:26

 内藤証券 投資調査部長 田部井美彦氏――日経平均株価は目先、16年11月の安値1万6251円を意識する展開となりそうだが、中・長期のリバウンドの起点になるとは考えにくい。本格的に底を打つ可能性があるのは、企業の21年3月期の業績予想を確認してからとなる。

 今後の焦点は、企業の収益が新型コロナウイルスのショックからいつ立ち上がってくるかだ。中国では仮に工場が本格稼働したとしても、物流への影響なども懸念され、収束がまだみえず、08年のリーマン・ショック、11年の東日本大震災後のように先が読めない。2016年6月の安値(1万4864円)も想定しておいたほうがよいだろう。また、機関投資家や企業による決算対策の機械的な売りも本格化しそうだ。

提供:モーニングスター社

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