日経平均は173円安と続落し連日で昨年来安値を更新、3連休控えで積極的な売買は限られる=19日後場

 19日の日経平均株価は、前日比173円72銭安の1万6552円83銭と続落し、連日で昨年来安値を更新して取引を終了した。朝方は、ECB(欧州中央銀行)による資産買い入れ策の発表をきっかけに、時間外取引で米株価指数先物が上昇したことから買いが先行した。ただ、戻り待ちの売りに押され下げに転じるなど、不安定な動きとなり、午後1時ちょうどには、同368円36銭安の1万6358円19銭ときょうの安値を付けた。その後は、下げ幅を縮小する動きとなったが、3連休控えで積極的な売買は限られた。為替市場では、ドル・円相場が一時1ドル=109円50銭台(18日終値は107円41-43銭)を付けるなど、大幅に円安方向へ振れたものの、反応は限定的だった。東証1部の出来高は30億1769万株、売買代金は4兆6853億円。騰落銘柄数は値上がり1141銘柄、値下がり1001銘柄、変わらず24銘柄だった。

 市場では「日経平均株価が前場に400円を超える上昇をみせた後、一転して後場には360円強の下げをみせるなど、値動きの荒さから売買しづらく、様子見ムードが強まったようだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、クレセゾン<8253.T>、オリックス<8591.T>などのその他金融株や、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が下落。AGC<5201.T>、ガイシ<5333.T>などのガラス土石株や、電通グループ<4324.T>、リクルートHD<6098.T>などのサービス株も安い。三菱倉<9301.T>、上組<9364.T>などの倉庫運輸株や、日立<6501.T>、キーエンス<6861.T>などの電機株も軟調。日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株や、三菱地所<8802.T>、平和不<8803.T>などの不動産株も下げた。東証業種別指数は、20業種が上昇、13業種が下落した。

 個別では、UTグループ<2146.T>、TBASE<3415.T>、IBJ<6071.T>、Hamee<3134.T>、シークス<7613.T>などが下落。半面、ぴあ<4337.T>、日医工<4541.T>、マニー<7730.T>、ゴールドクレ<8871.T>、アルフレッサ<2784.T>などが上昇した。

(イメージ写真提供:123RF)

提供:モーニングスター社

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