日経平均は1138円高と大幅続伸、買い戻し先行に1万8000円回復=24日前場

 24日前場の日経平均株価は前日比1138円95銭高の1万8026円73銭と大幅続伸。取引時間中での1万8000円回復は3月13日以来となる。朝方は、買い戻しが先行した。米経済対策案の審議停滞が警戒され23日の米国株式は続落したものの、法案可決への期待感から時間外取引で米株価指数先物が上昇し、支えとなった。公的年金買い観測や、指数連動型ファンドの3月配当分による再投資期待などが指摘されたほか、中国・上海総合指数などのアジア株高もあって上げ幅を拡大し、一時1万8081円24銭(前日比1193円46銭高)まで上伸した。その後も高値圏で推移した。

 東証1部の出来高は10億8091万株、売買代金は1兆7399億円。騰落銘柄数は値上がり1675銘柄、値下がり463銘柄、変わらず29銘柄。

 市場からは「買い戻し主体で、さすがに投機筋も売りっぱなしとはいかなくなった。日銀や年金が頑張り、需給が変化し、投資家心理も明るくなり始めた。新型コロナ問題は相変わらずだが、短期的な悪化は大分織り込んだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が上昇。三菱地所<8802.T>、住友不<8830.T>、三井不<8801.T>などの不動産株や、野村<8604.T>、SBI<8473.T>などの証券商品先物株も買われた。JXTG<5020.T>、出光興産<5019.T>などの石油石炭製品株も堅調。コマツ<6301.T>、ダイキン<6367.T>などの機械株や、東エレク<8035.T>、ファナック<6954.T>、京セラ<6971.T>などの電機株も高い。

 半面、王子HD<3861.T>、レンゴー<3941.T>などのパルプ紙株が軟調。京急<9006.T>、東武<9001.T>などの陸運株や、東ガス<9531.T>、九州電力<9508.T>などの電気ガス株も軟調。

 個別では、ラクーンHD<3031.T>、マルマエ<6264.T>、エスプール<2471.T>、ビジョン<9416.T>、新光電工<6967.T>、MDV<3902.T>などがストップ高。半面、邦ガス<9533.T>、富山銀<8365.T>、トーカイ<9729.T>、小林製薬<4967.T>、エフピコ<7947.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、30業種が上昇した。

提供:モーニングスター社

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