日経平均は1204円高と大幅続伸、歴代9番目の上げ幅、7営業日ぶり1万8000円回復=24日後場

 24日後場の日経平均株価は前日比1204円57銭高の1万8092円35銭と大幅続伸。上げ幅は15年9月9日(1343円43銭高)以来の大きさで、歴代9番目。1万8000円回復は今月12日(1万8559円63銭)以来7営業日ぶりとなる。

 朝方は、買い戻しが先行した。米経済対策案の審議停滞が警戒され23日の米国株式は続落したものの、法案可決への期待感から時間外取引で米株価指数先物が上昇し、支えとなった。公的年金買い観測や、指数連動型ファンドの3月配当分による再投資期待などが指摘されたほか、アジア株高もあって、いったん1万8000円台に乗せた。後場は戻り売りに伸び悩む場面もあったが、その後は盛り返し、大引け近くには一時1万8100円39銭(前日比1212円61銭高)まで上げ幅を拡大した。

 東証1部の出来高は22億5686万株、売買代金は3兆6191億円。騰落銘柄数は値上がり1748銘柄、値下がり394銘柄、変わらず26銘柄。

 市場からは「短期的な海外勢の買い戻しとみられるが、一方で年金のリバランス買いや、3月期末の配当狙いの買いなども支えているようだ。もう一段上がれば買い戻しをさらに誘発するだろうが、このまますんなり戻り相場に向かうとは言い切れない」(準大手証券)との声が聞かれた。

 業種別では、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株や、JXTG<5020.T>、出光興産<5019.T>などの石油石炭製品株が上昇。菱地所<8802.T>、三井不<8801.T>、住友不<8830.T>などの不動産株も買われた。川崎汽<9107.T>、商船三井<9104.T>、郵船<9101.T>などの海運株や、板硝子<5202.T>、ガイシ<5333.T>などのガラス土石株も高い。野村<8604.T>、SBI<8473.T>などの証券商品先物株や、SUMCO<3436.T>、LIXILG<5938.T>などの金属製品株も堅調。

 半面、阪急阪神<9042.T>、京急<9006.T>などの陸運株が下落。東ガス<9531.T>、九州電<9508.T>などの電気ガス株や、王子HD<3861.T>、レンゴー<3941.T>などのパルプ紙株も軟調。

 個別では、ラクーンHD<3031.T>、M&Aキャピ<6080.T>、マクロミル<3978.T>、マルマエ<6264.T>、エスプール<2471.T>などがストップ高。半面、邦ガス<9533.T>、トーカイ<9729.T>、小林製薬<4967.T>、エフピコ<7947.T>、朝日インテク<7747.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、29業種が上昇した。

(イメージ写真提供:123RF)

提供:モーニングスター社

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