【新型コロナ】人工呼吸器関連に物色向かう、旭化成は大幅増産、フクダ電急騰、星医療ストップ高

株式

2020/3/26 9:44

 新型肺炎の重症患者増加を背景に、生命維持に必要な人工呼吸器の需給がひっ迫していることを受け、関連銘柄に物色の矛先が向かった。米国で大幅な増産に踏み切ると発表した旭化成<3407.T>が上昇したほか、フクダ電子<6960.T>が急騰。薄商いの中で星医療酸器<7634.T>はストップ高した。

 旭化成は新型コロナウイルスの感染が拡大している米国で、現地子会社が人工呼吸器の生産数を現在の約25倍に相当する月産1万台に拡大すると25日に発表した。26日の株価は一時前日比3.9%高の783.2円を付けた。日本光電<6849.T>も日本や欧米で新製品の採用が進んでいる。

 フクダ電は9.6%高の7750円まで買われた。同社も人工呼吸器に強い。このほか、ニプロ<8086.T>も値を飛ばした。また、テルモ<4543.T>は肺の機能を代替するECMO(体外式膜型人工肺)を手掛ける。

 一方、少ない出来高ながら、在宅人工呼吸器をレンタルする星医療酸器<7634.T>は値幅制限いっぱいの5000円(前日比16.3%高)まで急伸。エアウォーター<4088.T>や、医療機器商社のカワニシホールディングス<2689.T>も関連銘柄だ。

提供:モーニングスター社

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