日経平均は230円高と大幅反発、米欧株高を受け一時700円超高、一巡後は上げ幅縮小=27日前場
27日前場の日経平均株価は前日比230円70銭高の1万8895円30銭と大幅反発。朝方は、買い優勢で始まった。総額2兆ドルの米経済対策の成立期待から26日の米国株式が大幅上昇し、欧州株式も軒並み高となった流れを受け、前場早々に1万9366円29銭(前日比701円69銭高)まで急伸した。一巡後は、円高歩調とともに上げ幅を縮小し、一時1万8832円21銭(同167円61銭高)まで押し戻され、その後も上値の重い動きとなった。新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、首都圏では今週末に外出自粛が要請されるなど、先行き不透明感も手控え気分につながった。
東証1部の出来高は9億7664万株、売買代金は1兆5749億円。騰落銘柄数は値上がり1554銘柄、値下がり562銘柄、変わらず52銘柄。
市場からは「まだ落ち着かず、どこが居心地の良い水準かも見出しづらい。きょうは配当再投資に絡む先物買いが引けにかけて入ってくるとみられ、あまり心配はしていないが、ボラティリティ(相場変動性)が高いままではどうにもならない」(中堅証券)との声が聞かれた。
業種別では、東ガス<9531.T>、大阪ガス<9532.T>、中部電力<9502.T>などの電気ガス株が上昇。武田薬<4502.T>、アステラス薬<4503.T>などの医薬品株や、テルモ<4543.T>、HOYA<7741.T>などの精密株も高い。SUMCO<3436.T>、LIXILG<5938.T>などの金属製品株や、大成建設<1801.T>、積水ハウス<1928.T>などの建設株も買われた。SOMPOH<8630.T>、MS&AD<8725.T>などの保険株も値を上げた。
半面、JXTG<5020.T>、出光興産<5019.T>などの石油石炭製品株が軟調。ANA<9202.T>、JAL<9201.T>などの空運株や、野村<8604.T>、マネパG<8732.T>などの証券商品先物株も売られた。
個別では、セグエ<3968.T>がストップ高となり、ダイトウボウ<3202.T>、Vキューブ<3681.T>、anfac<7035.T>、尾家産業<7481.T>などの上げも目立った。半面、オルトプラス<3672.T>、UTグループ<2146.T>、一蔵<6186.T>、藤田観<9722.T>、ランビジネス<8944.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、27業種が上昇した。
提供:モーニングスター社
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