(再送)日経平均は851円安と大幅に3日続落、値下がり銘柄数は2000超に=1日後場

 4月1日の日経平均株価は、前日比851円60銭安の1万8065円41銭と大幅に3日続落して取引を終了した。きのう3月31日の弱い地合いや、現地同31日の米国株式が下落した動きなどから売りが先行。売り一巡後は、下げ渋る動きをみせる場面もみられた。後場に入り、時間外取引で米株価指数先物が下げ幅を拡大したことから、下落幅を広げ、午後2時52分には同1045円39銭安の1万7871円62銭ときょうの安値を付けた。取引時間中に1万8000円を割り込むのは3月24日以来、6営業日ぶり。引けにかけ、やや下げ幅を縮小する格好だった。

 為替市場では、ドル・円相場が1ドル=107円30銭台(3月31日終値は108円41-43銭)と、午後に入り円高方向に振れたことも重しとなったとみられる。東証1部の出来高は16億6142万株、売買代金は2兆7205億円。騰落銘柄数は値上がり100銘柄、値下がり2056銘柄、変わらず10銘柄だった。

 市場では「時間外取引で米株価指数先物が下げたことをきっかけに、株価指数先物に仕掛け的な売りが出たようだ。新型コロナウイルスの流行で警戒感が強まり、買い注文が少ないことも影響したようだ」(中堅証券)との見方があった。

 業種別では、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株や、AGC<5201.T>、ガイシ<5333.T>などのガラス土石株が下落。オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株や、浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株も安い。大和証G<8601.T>、野村<8604.T>などの証券商品先物株や、三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株も軟調。日水<1332.T>、マルハニチロ<1333.T>などの水産農林株や、SUMCO<3436.T>、LIXILG<5938.T>などの金属製品株も下げた。東証業種別指数は、全33業種が下落した。

 個別では、オルトプラス<3672.T>、ダイトウボウ<3202.T>、ヤマシタHH<9265.T>、中央倉<9319.T>、ダブルスタン<3925.T>などが下落。半面、Vキューブ<3681.T>、セグエ<3968.T>、日シス技術<4323.T>、ラウンドワン<4680.T>、ハイパー<3054.T>などが上昇した。

提供:モーニングスター社

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