有機薬、ナレッジSが急騰、株式新聞が取り上げ

株式

2020/4/3 10:10

 有機合成薬品工業<4531.T>が前日比17.9%高の264円を付けた。3日付株式新聞1面で、選別物色が期待される小型株として紹介された。同時にピックアップしたナレッジスイート(ナレッジS)<3999.T>も一時ストップ高した。

 有機薬はアミノ酸類の「グリシン」や、医薬原料を軸とするヘルスケア分野の製品を展開。株価は抗ウイルス点眼薬を手掛けることから、新型コロナの感染予防関連銘柄として2月に人気化した。ただその後は本格的な株安の流れにあらがえず、株価は2月21日のピーク498円から大幅に調整している。

 世界的な経済活動の鈍化は事業環境に暗い影を落とすが、正味解散価値の半分以下のPBR(株価純資産倍率)を踏まえると悪影響は相当程度織り込んだと同紙は指摘。また、同社の売上のおよそ3分の1は医薬品分野で、筆頭株主はビジネス面でも関係が強いニプロ<8086.T>。医薬品セクターには何かと資金が流入しやすい局面だ。

 ナレッジSは、テレワーク関連の出遅れとして取り上げた。同社の業務管理システムは会社のパソコン(PC)やタブレットなど複数のデバイスに対応し、社外からも端末を使って利用できる。同システムは導入コストがなく、ユーザーはデータの使用料に応じて課金される。スケジュールや業務管理、社内メールなど使用頻度の高い機能を一通りそろえ、経費を節約したい中小企業にとってはメリットがある。

提供:モーニングスター社

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