<話題>企業決算、新型コロナで発表後ずれ―5月14日最多、ピーク分散の傾向

株式

2020/4/6 8:38

 日本企業の前2020年3月期本決算の発表シーズンが迫っている。新型コロナウイルスの影響を本格的に反映する四半期(1-3月)が含まれるだけにとりわけ注目されるが、業績開示のスケジュールは後ろにずれ込む傾向がみられる。

 株式新聞が6日までに把握した限りでは、東証1部の20年3月期本決算の発表日は5月14日が230社と最も多い。通常はゴールデンウイークの大型連休明けの週末がヤマ場となり、19年は5月10日、18年は5月11日にいずれも300社以上が決算を出している。

 20年は大型連休明けが木曜日に当たる上、新型コロナの感染拡大により企業の活動にも制約が多く、発表を翌週まで引き延ばすケースが増えている。5月12-15日はいずれも180社以上が前期決算を開示する予定で、ピークが分散されていることも特徴となっている。

<トヨタは18年ぶりの遅さ、コマツは「45日ルール」以降に>

 個別企業では、トヨタ自動車<7203.T>が5月12日を予定している。同社の本決算の発表日としては02年3月期(5月13日)以来18年ぶりの遅さとなる。19年、18年はいずれも4月中だった電子部品大手のTDK<6762.T>は5月15日に先延ばしした。

 また、東証では新型コロナの状況を踏まえ、上場企業の決算発表を「事業年度の末日から45日以内」とするいわゆる「45日ルール」を緩和する方針を示している。これを受け、建機のコマツ<6301.T>は従来のルールでは期限に当たる5月15日よりも遅い5月18日(19年は4月26日)に開示する見通しだ。

提供:モーニングスター社

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