日経平均は232円高と大幅に3日続伸、戻り待ちの売りに上値の重い展開=7日前場

 7日の日経平均株価は、前日比232円23銭高の1万8808円53銭と大幅に3日続伸して前場の取引を終了した。午前9時7分には、同586円22銭高の1万9162円52銭を付ける場面もみられた。きのう6日の強い地合いや、現地6日の欧米株式が大幅反発したことから買いが先行。前日に、事業規模108兆円の緊急経済対策を実施すると発表されたことも支えとなった。ただ、買い一巡後は、ドル・円相場が円高方向に振れたこともあり上値の重い展開で、上げ幅を縮小する動きとなった。東証1部の出来高は8億2085万株、売買代金は1兆3708億円。騰落銘柄数は値上がり1566銘柄、値下がり551銘柄、変わらず50銘柄だった。

 市場では「心理的なフシ目の1万9000円を超える水準では、戻り待ちの売り圧力が強いようだ。後場も25日移動平均線(6日時点で1万8829円)を意識する展開が続きそうだ。」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株や、オリックス<8591.T>、JPX<8697.T>などのその他金融株が上昇。TOYO<5105.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株や、AGC<5201.T>、ガイシ<5333.T>などのガラス土石株も高い。大林組<1802.T>、大和ハウス<1925.T>などの建設株や、SUMCO<3436.T>、LIXILG<5938.T>などの金属製品株も堅調。日立<6501.T>、ソニー<6758.T>などの電気機器株や、三菱倉<9301.T>、上組<9364.T>などの倉庫運輸株も上げている。東証業種別指数は、26業種が上昇、7業種が下落した。

 個別では、アトラ<6029.T>、シンクロF<3963.T>、エアーテック<6291.T>、UTグループ<2146.T>、ドリームI<4310.T>などが上昇。半面、Vキューブ<3681.T>、セグエ<3968.T>、デンカ<4061.T>、クラボウ<3106.T>、アセンテック<3565.T>などが下落した。

提供:モーニングスター社

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