<米国株情報>ディズニー、第2四半期は純利益9割減―動画配信部門は急増も市場予想下回る

株式

2020/5/7 10:17

 ウォルト・ディズニー<DIS>は5日夕、20年9月期第2四半期(1-3月)の決算を発表。売上高は前年比21%増の180億900万ドル、純利益は同91%減の4億7500万ドル、一時的要因を除いた調整後の1株当たり利益(EPS)は63%減の0.60ドル(1.61ドル)となり、売上高、同EPSともに市場予想を下回った。19年3月に完了した21世紀フォックスの買収効果もあって増収を確保できたが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、各国にあるディズニーパークを閉鎖したほか、映画の公開を延期したことで興行収入も伸び悩んだ。

 特に、テーマパーク部門の売上高は前年比10%減、営業利益が同58%減と、大幅に落ち込んだ。ディズニーは新型コロナウイルスの営業利益への影響額を全体で14億ドルとみているが、このうちテーマパーク部門が70%を占める。

 また、19年11月からスタートした動画配信サービス「ディズニー・プラス(+)」と「Hulu(フールー)」を含むコンシューマー・プロダクト部門は同3.6倍の41億2300万ドルと急増したが、市場予想の43億5000万ドルは下回った。

 第3四半期(4-6月)の業績予想は、コンシューマー・プロダクト部門のコスト増により、営業赤字が10億ドル超(前年は38億ドルの黒字)になるとした。7月予定の約16億ドルの配当金支払いを中止する方針。

 一方、5月11日から中国の「上海ディズニーランド」の営業を再開するとした。上海ディズニーは1月下旬から休業していた。3月上旬から商業施設や飲食店など一部の営業を再開しているが、全面再開は約3カ月半ぶりとなる。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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