<特集>波乱相場の中で光る好需給銘柄(1)=材料、業績などと並び、需給も手掛かりに
2020/5/8 17:42
日本では緊急事態宣言が5月末まで延長されたが、新型コロナウイルスの感染拡大スピードの鈍化を受け、米国や欧州は行動制限が緩和されつつある。再拡大のリスクが残るものの、経済活動の再開による景気の回復に期待が高まり、各国の株式市場は堅調な動き。米国ではハイテク株が中心のナスダック総合指数が現地7日に昨年末の水準を回復した。
また、8日午前に中国・劉鶴副首相とライトハイザー米通商代表部代表やムニューシン米財務長官が、米中貿易協議の第1段階の合意の履行状況に関し電話で協議を行ったことから、両国の対立姿勢が緩和するとに期待が高まり、週末の日経平均株価は2万円台を回復した。
とはいえ、新型コロナウイルス問題の収束には治療薬とワクチンがセット開発されることが必要とされ、当面は不安定な相場展開を余儀なくされそうだ。引き続き、材料、業績などによる個別物色が続くとみられる。こうしたなか、良好な需給状況にある銘柄も物色のターゲットになりそうだ。
提供:モーニングスター社
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