明日の日本株の読み筋=上値の重い展開か、経済活動再開への期待感続くも感染第2波への懸念残る

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株式

2020/5/11 17:43

 あす12日の東京株式市場で、主要株価指数は上値の重い展開か。西村経済再生担当大臣は10日、新型コロナウイルスの緊急事態宣言に関し、「特定警戒都道府県以外の34県の多くが、宣言の解除が視野に入ってくる」と述べた。欧米に続く経済活動再開への期待感が11日の日本株高につながり、引き続き相場の支えとして意識されよう。ただ、感染拡大抑制に向けた外出制限措置が緩和されたドイツでは、1人の感染者が何人に感染を広げるかを示す「再生産数」が10日に1.1に上昇。制限緩和に伴う感染第2波への懸念が残り、市場では「手放しで喜べる状況ではなく、米国株も日本株も戻り過ぎている面もある」(銀行系証券)との声が聞かれた。

 11日の日経平均株価は大幅に3営業日続伸し、2万390円(前週末比211円高)引け。朝方は、米中対立への警戒感後退を背景に前週末の米国株式が上昇した流れを受け、買いが先行した。経済活動の制限緩和への期待感も支えとなり、上げ幅は一時350円を超えた。一巡後は、利益確定売りに上値を抑えられ、大引けにかけて伸び悩み商状となった。直近、戻りピッチが強まったことで、上値では売りが出やすいとの見方もあった。

提供:モーニングスター社

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