テックポイント、20年12月期の第1四半期決算は黒字転換

株式

2020/5/12 8:28

 テックポイント・インク<6697.T>が11日、2020年12月期の第1四半期(1-3月)決算(米国基準)を発表した。

 連結売上高は8億1742万円(前期比49.6%増)、営業損益は359万円の黒字(前年同期実績7727万円の赤字)、純利益は1012万円の黒字(同6726万円の赤字)だった。

 同社は監視カメラをはじめ車載カメラなどを対象とした半導体開発のファブレス(工場を持たない)メーカー。20年12月期の第1四半期は前期から引き続き車載カメラシステム市場向け半導体製品の売上が大きく伸びた。カーナビゲーションシステム、ドライブレコーダー向けが好調に推移し、前年同期比2.3倍にも急拡大した。監視カメラ用半導体も下げ止まり、同13.2%増となった。

 半面、研究開発費用(R&Dのテープアウト費用)が第1四半期に集中したため、営業利益は359万円の黒字にとどまった。

 一方、20年12月期業績予想について、従来は売上高39億7461万円、営業利益2億9066万円、純利益2億7576万円予想としていたが、新型コロナウイルス感染拡大の影響で現時点では合理的な算定が困難なことから「未定」とした。

 ただ、リアカメラやカーナビゲーションシステムなどの採用案件が多数確保済みのため、下期(7-12月)の売上高は上期(1-6月)よりも増加を見込んでおり、通期の純利益は黒字を維持する見通しだ。

提供:モーニングスター社

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