<新興国eye>ブラジル中銀週報:20年GDP見通しを4.11%減に下方修正

新興国

2020/5/12 10:18

 ブラジル中央銀行が11日発表した経済週報「フォーカス・ブルティン」によると、同中銀の委託を受けて民間アナリストが予想した、中銀の20年実質GDP(国内総生産)伸び率の見通しは前週予想の対前年比3.76%減から4.11%減に下方修正された。下方修正は13週連続、1カ月前の予想は1.96%減だった。また、21年の見通しは前週予想の3.20%増に据え置かれた。1カ月前の予想は2.70%増だった。

 20年末時点の政策金利見通しは前週予想の2.75%から2.50%に引き下げられた。引き下げは2週連続、1カ月前の予想は3.25%だった。一方、21年末時点の見通しも前週予想の3.75%から3.50%に引き下げられた。引き下げは3週連続、1カ月前は4.50%だった。次回6月16-17日の政策金融決定会合時点は2.75%に据え置かれた。1カ月前は3.25%だった。

 IPCA(拡大消費者物価指数)で見た20年のインフレ見通しは前週予想の1.97%上昇から1.76%上昇へと改善方向に上方修正された。上方修正は9週連続、1カ月前の予想は2.52%上昇だった。21年の見通しも前週予想の3.30%上昇から3.25%上昇に上方修正された。上方修正は2週連続、1カ月前の予想は3.50%上昇だった。

 為替レートの見通しは、20年末時点の見通しが1ドル=5.00レアルに据え置かれた。1カ月前の予想は4.60レアルだった。21年末時点の見通しは前週予想の4.75レアルから4.83レアルに引き上げられた。引き上げは8週連続、1カ月前の予想は4.47レアルだった。

<関連銘柄>

 ボベスパ<1325.T>、iSエマジン<1582.T>、上場MSエマ<1681.T>、

 iS新興国<1362.T>、上場EM債<1566.T>

提供:モーニングスター社

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