日経平均は155円安と続落、米国株安で売り先行、一巡後は下げ渋る=13日前場

 13日前場の日経平均株価は前日比155円94銭安の2万210円54銭と続落。朝方は、性急な米経済活動再開への懸念を背景に12日の米国株式が下落した流れを受け、売りが先行した。時間外取引での米株価指数先物安も重しとなり、一時2万56円46銭(前日比310円02銭安)まで下落する場面があった。一巡後は、後場に日銀のETF(上場投資信託)買いが入るとの期待もあって、前引けにかけて下げ渋りの流れとなった。

 東証1部の出来高は5億6969万株、売買代金は1兆300億円。騰落銘柄数は値上がり603銘柄、値下がり1483銘柄、変わらず81銘柄。

 市場からは「前週は調子に乗りすぎた。日経平均が一時2万500円台に戻し、さすがにそこまで行く理由があったとは言い難い。いったん冷静になって下がることも想定されるが、さほど心配はしていない。経済活動再開や新型コロナ感染の状況をにらみつつ、値固めに移行していくとみている」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、東京海上<8766.T>、MS&AD<8725.T>などの保険株が下落。三井倉HD<9302.T>、住友倉<9303.T>などの倉庫運輸関連株や、日本製鉄<5401.T>、神戸鋼<5406.T>などの鉄鋼株も軟調。王子HD<3861.T>、日本紙<3863.T>などのパルプ紙株や、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株も安い。三菱地所<8802.T>、住友不<8830.T>などの不動産株も売られた。

 半面、TOYO<5105.T>、浜ゴム<5101.T>などのゴム製品株が上昇。テルモ<4543.T>、HOYA<7741.T>などの精密株や、塩野義薬<4507.T>、第一三共<4568.T>などの医薬品株も高い。りそなHD<8308.T>、みずほ<8411.T>などの銀行株も買われた。

 個別では、JBCCHD<9889.T>、三井海洋<6269.T>、三井E&SH<7003.T>、Vテク<7717.T>、システナ<2317.T>などの下げが目立った。半面、日総工産<6569.T>がストップ高となり、長野計器<7715.T>、ダイヘン<6622.T>、GMOクラ<3788.T>、ボルテージ<3639.T>などの上げも目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、26業種が下落した。

提供:モーニングスター社

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