<米国株情報>GE、29年ぶり安値―新型コロナによる航空産業の崩壊懸念で

株式

2020/5/15 10:19

 複合企業大手ゼネラル・エレクトリック<GE>の株価が13日に一時9%近く急落し、5.48ドルと1991年12月以来の安値を付けた。その後は下げ渋り、この日は3.50%安の5.79ドルで引けたが、翌14日も売りが継続し、再び5.48ドルまで下落する場面があった。14日終値は1.55%安の5.70ドル。

 新型コロナウイルス感染症の拡大により航空業界が経営存続の危機に直面する中、航空機用エンジンなどの主要部品を製造している同社の航空関連事業部門GEアビエーションの売上が急減するとの思惑が広がった。

 GEが4月29日に発表した20年12月期第1四半期(1-3月)決算では、GEアビエーションの売上高が68億9000万ドルと事業部門の中でトップを占め、2位のGEヘルスケアの47億3000万ドルを大幅に上回っているなど、航空関連事業が業績に占める割合が大きい。

 12日には航空・宇宙機器大手ボーイング<BA>のデビッド・カルフーンCEO(最高経営責任者)がニュース番組で、「大手航空会社が9月までに経営破綻する可能性が高い」と発言。航空会社の株が一斉に売られるなど、航空産業に対する市場の警戒が高まっていた。

<関連銘柄>

 NASD投信<1545.T>、NYダウ投信<1546.T>、上場米国<1547.T>、

 SPD500<1557.T>、NYダウ<1679.T>、NYダウブル<2040.T>、

 NYダウベア<2041.T>

提供:モーニングスター社

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