日経平均は122円高と4日ぶり反発、マイナス圏入り後に切り返す、日銀ETF買い思惑も=15日後場

 15日後場の日経平均株価は前日比122円69銭高の2万37円47銭と4日ぶりに反発。朝方は、買いが先行した。NY原油先物高などを背景に14日の米国株式が上昇した流れを受け、前場早々に2万198円25銭(前日比283円47銭高)まで上昇した。一巡後は、株価指数先物売りを交えて上げ幅を縮小し、その後下げに転じ、前引け近くには一時1万9832円88銭(同81円90銭安)まで下押した。米中対立の激化懸念が重しとして意識された。後場は、昼休みの時間帯に日経平均先物が強調子となった流れを受け、プラス浮上して始まった。再びマイナス圏入りする場面もあったが、その後は切り返し、大引けにかけて2万円大台で推移した。一部では、日銀のETF(上場投資信託)買い思惑が指摘された。

 東証1部の出来高は12億9329万株、売買代金は2兆1444億円。騰落銘柄数は値上がり1411銘柄、値下がり704銘柄、変わらず56銘柄。

 業種別では、国際帝石<1605.T>、石油資源<1662.T>などの鉱業株が堅調。DeNA<2432.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株や、上組<9364.T>、近鉄エクス<9375.T>などの倉庫運輸関連株も高い。郵船<9101.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株や、コマツ<6301.T>、ダイキン<6367.T>などの機械株も値を上げた。フジクラ<5803.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株も買われた。

 半面、菱地所<8802.T>、住友不<8830.T>、東急不HD<3289.T>などの不動産株が軟調。マルハニチロ<1333.T>、日水<1332.T>などの水産農林株や、日清粉G<2002.T>、カルビー<2229.T>などの食料品株も売られた。アステラス薬<4503.T>、塩野義薬<4507.T>などの医薬品株も安い。

 個別では、ノムラシス<3940.T>、セレス<3696.T>、コロプラ<3668.T>がストップ高となり、LIFULL<2120.T>、サイバーL<3683.T>などの上げも目立った。半面、沢藤電<6901.T>、ブレインP<3655.T>、セグエ<3968.T>、燦HD<9628.T>、BBT<2464.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、24業種が上昇した。

(イメージ写真提供:123RF)

提供:モーニングスター社

関連記事

マーケット情報

▲ページTOPへ