日経平均は383円高と大幅に3日続伸、値上がり銘柄数は1500超に=19日前場

 19日の日経平均株価は、前日比383円69銭高の2万517円42銭と大幅に3日続伸して前場の取引を終了した。現地18日の米国株高を受け、朝方から買いが先行。午前9時15分には、同525円73銭高の2万659円46銭を付ける場面もみられた。ただ、買い一巡後は、買い材料に乏しいなか戻り待ちの売りに押される格好となり、上値の重い展開が続いた。為替市場では、ドル・円が1ドル=107円40銭前後(18日終値は107円17-19銭)で、朝方の水準からはやや円安方向にある。東証1部の出来高は8億3046万株、売買代金は1兆2304億円。騰落銘柄数は値上がり1510銘柄、値下がり583銘柄、変わらず77銘柄だった。

 市場では「日経平均株価の上げ幅は一時500円を超え、日足チャート上で3月6日と9日の間に空けた『マド』埋めを完了した。その後は、下げ渋りの動きをみせていた水準だけに、ヤレヤレの売りが出たようだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、日本製鉄<5401.T>、JFE<5411.T>などの鉄鋼株や、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株が上昇。郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>などの海運株や、AGC<5201.T>、ガイシ<5333.T>などのガラス土石株も高い。三井金属<5706.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株や、浜ゴム<5101.T>、ブリヂス<5108.T>などのゴム製品株も堅調。トヨタ<7203.T>、ホンダ<7267.T>などの輸送用機器株や、出光興産<5019.T>、JXTG<5020.T>などの石油石炭製品株も上げている。東証業種別指数は、32業種が上昇、情報通信1業種が下落した。

 個別では、双信電機<6938.T>、KIスター不<3465.T>、ミダック<6564.T>、住友ベーク<4203.T>、LINK&M<2170.T>などが上昇。半面、レナウン<3606.T>(整理)、グロバル社<3271.T>、日医工<4541.T>、ヤマエ久野<8108.T>、昭電線HD<5805.T>などが下落した。

提供:モーニングスター社

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