(再送)日経平均は151円高と4日続伸、買い先行後もジリ高基調が続く=20日前場

 20日の日経平均株価は、前日比151円19銭高の2万584円64銭と4日続伸して前場の取引を終了した。現地19日の米国株式は4日ぶりに反落したものの、取引開始直後発表された3月機械受注統計で、船舶・電力を除く民需が季節調整済みで前月比0.4%減と、市場予想平均の同6.7%減よりも減少率は小さかったことも安心感を誘ったもようで、朝方から買いが先行。その後も時間外取引での米株価指数先物が上昇したこともあり、ジリ高基調が続き、午前11時00分には、同188円84銭高の2万622円29銭を付ける場面もみられた。為替市場では、ドル・円が1ドル=107円70銭台(19日終値は107円41-42銭)で、朝方の水準からは円高方向にある。東証1部の出来高は5億2040万株、売買代金は9499億円。騰落銘柄数は値上がり1120銘柄、値下がり926銘柄、変わらず115銘柄だった。

 市場では「現地19日の米国株安を跳ねのけて4日続伸する格好となったが、一段高に向けては何か新しい材料が欲しいところ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、古河電工<5801.T>、住友電工<5802.T>などの非鉄金属株や、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株が上昇。大林組<1802.T>、大和ハウス<1925.T>などの建設株や、オリックス<8591.T>、JPX<8697.T>などのその他金融株も高い。大日印<7912.T>、任天堂<7974.T>などのその他製品株や、ニコン<7731.T>、HOYA<7741.T>などの精密機器株も堅調。武田薬<4502.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株や、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、セコム<9735.T>などのサービス株も上げている。東証業種別指数は、22業種が上昇、11業種が下落した。

 個別では、UACJ<5741.T>、東京計器<7721.T>、古河電工<5801.T>、スタティアH<3393.T>、GMOクラ<3788.T>などが上昇。半面、中山福<7442.T>、三谷産業<8285.T>、シャープ<6753.T>、ニチコン<6996.T>、関電化<4047.T>などが下落した。

提供:モーニングスター社

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