日経平均は161円高と4日続伸、引けにかけポジション調整の売りに押される=20日後場

 20日の日経平均株価は、前日比161円70銭高の2万595円15銭と4日続伸して取引を終了した。きのう堅調な地合いに加え、3月機械受注統計で船舶・電力を除く民需が、季節調整済みで前月比0.4%減と、市場予想平均の同6.7%減よりも減少率は小さかったこともあり、買いが先行。時間外取引での米株価指数先物が上昇したこともあり、堅調に推移した。後場に入ってもジリ高基調が継続し、午後1時24分には同251円01銭高の2万684円46銭の高値を付ける場面もみられた。その後は、ポジション調整の売りに押されたもようで、上げ幅を縮小した。為替市場では、ドル・円が1ドル=107円70銭台(19日終値は107円41-42銭)で、朝方の水準からは円高方向にある。東証1部の出来高は12億1466万株、売買代金は2兆1730億円。騰落銘柄数は値上がり1395銘柄、値下がり682銘柄、変わらず93銘柄だった。

 市場では「日本銀行(日銀)が22日に臨時の政策決定会合を開催することを決めたことで、新たな政策への期待感が浮上し、相場を支えるひとつの要因として意識されたようだ」(中堅証券)との声が聞かれた。

 業種別では、古河電工<5801.T>、住友電工<5802.T>などの非鉄金属株や、出光興産<5019.T>、JXTG<5020.T>などの石油石炭製品株が上昇。大林組<1802.T>、大和ハウス<1925.T>などの建設株や、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株も高い。武田薬<4502.T>、中外薬<4519.T>などの医薬品株や、JR東日本<9020.T>、JR西日本<9021.T>などの陸運株も堅調。帝人<3401.T>、東レ<3402.T>などの繊維株や、オリックス<8591.T>、JPX<8697.T>などのその他金融株も上げた。東証業種別指数は、27業種が上昇、6業種が下落した。

 個別では、東京計器<7721.T>、UACJ<5741.T>、ウシオ電機<6925.T>、スタティアH<3393.T>、GMOクラ<3788.T>などが上昇。半面、エアーテック<6291.T>、林兼<2286.T>、三谷産業<8285.T>、シャープ<6753.T>、双信電機<6938.T>などが下落した。

(イメージ写真提供:123RF)

提供:モーニングスター社

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