日経平均は353円高と3日ぶり大幅反発し高値引け、経済活動の再開期待続き強基調=25日後場
25日後場の日経平均株価は前週末比353円49銭高の2万741円65銭と3営業日ぶりに大幅反発し、高値引け。朝方は、買いが先行した。政府は25日、緊急事態宣言の全面解除を決定する方針で、早期の経済活動の正常化が期待感された。20年度第2次補正予算案の事業規模100兆円超で調整入りと報じられたことも支えとなり、いったん2万700円台に乗せた。その後伸び悩む場面もあったが、買い気は根強く、引けにかけて強基調となった。
東証1部の出来高は10億257万株、売買代金は1兆7371億円。騰落銘柄数は値上がり1857銘柄、値下がり259銘柄、変わらず54銘柄。
市場からは「経済活動再開への期待が続いている。商いが少ないなか、売りは出尽くし、買えていない投資家が多い。海外勢が日本株の出遅れに目を付ければ、一段の上昇が想定される」(準大手証券)との声が聞かれた。
業種別では、JAL<9201.T>、ANA<9202.T>などの空運株が上昇。三菱地所<8802.T>、東急不HD<3289.T>、東建物<8804.T>などの不動産株も高い。JR西日本<9021.T>、JR東日本<9020.T>などの陸運株や、HIS<9603.T>、リクルートH<6098.T>などのサービス株も買われた。郵船<9101.T>、商船三井<9104.T>、川崎汽<9107.T>などの海運株も値を上げ、住友電工<5802.T>、住友鉱<5713.T>などの非鉄金属株や、ガイシ<5333.T>、TOTO<5332.T>などのガラス土石株も堅調。
半面、王子HD<3861.T>などのパルプ紙株が軟調。
個別では、Wスコープ<6619.T>、ショーケース<3909.T>、アグレ都市<3467.T>、T&Gニーズ<4331.T>がストップ高となり、ツクイ<2398.T>も一時ストップ高。イトーキ<7972.T>などの上げも目立った。半面、レナウン<3606.T>(整理)、リログループ<8876.T>、国際紙パ商<9274.T>、ヤマタネ<9305.T>、JMS<7702.T>などの下げが目立った。なお、東証業種別株価指数は全33業種中、32業種が上昇した。
(写真:123RF)
提供:モーニングスター社
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