<需要爆発のお宝株>復活果たすスカイマーク、超割安圏からの反騰は始まったばかり

株式

2023/4/25 16:00

 ゴールデンウイーク(GW)の国内旅行需要がコロナ前近くまで回復しているという。株式市場もそれを映し、オリエンタルランド(OLC)<4661.T>、JR東日本<9020.T>、JR東海<9022.T>、西武ホールディングス<9024.T>、エアトリ<6191.T>など株価の戻りが鮮明だ。また、反発が鈍かった日本航空(JAL)<9201.T>やANAホールディングス<9202.T>といった銘柄もようやく動意づいており、この初動に付きたい。

―売りも枯れ鮮明に―

 そこで注目したいのが、中でも割安に売り込まれているスカイマーク<9204.T>だ。同社は国内第3位の航空会社。羽田発着の国内線に強みを持ち、国内旅行需要の恩恵をフルに受ける。民事再生手続きを経て2022年12月に再上場を果たし、その過程のコスト削減により利益率が大きく改善、昨今のインフレ下で航空運賃の価格転嫁も着実に進んでいるようだ。

 再上場直後に高値1545円を付けてから23年4月21日に安値1058円まで売り込まれた主因は、信用取引の需給悪化に加えて再上場後に大株主となったキャピタル・リサーチが保有を大幅に減らしていたためだ。しかし、その売りも枯れつつあり、業績向上に目が向かう可能性が高い。

―GW後も躍進、中計に期待―

 前23年3月期は単体経常利益44億円、税引き利益90億円の計画。税効果で58億円が上積みされるため、正味の税引き利益は32億円程度と推定されるが、それでも今期以降の見通しは明るい。搭乗率は高水準を維持し、GWの国内線予約数は前年比でJALやANAを大幅に上回る。

 経営陣も、株価が低迷したことについて株主に申し訳ないという思いをかなり感じているだろう。5月15日の前期決算の発表と同時に、意欲的な中期経営計画が示される見通しだ。投資家から評価される中計や株主還元といったサプライズが期待できるかもしれない。

 株価は4月24日に大底を脱する動きを見せ始めているが、依然として割安な水準だ。今後も国内旅行の需要が根強いことを考えると、1500円台は通過点であり、2000円を目指す展開が意識される。

提供:ウエルスアドバイザー社

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