日経平均は34円高と小幅に4日続伸、3日連続で年初来高値を更新―連休など控え上値重い=2日後場

 2日後場の日経平均株価は前日比34円77銭高の2万9157円95銭と小幅に4営業日続伸。3営業日連続で年初来高値を更新した。朝方は、円安・ドル高を受けて買いが先行し、2万9278円80銭(前日比155円62銭高)と高く寄り付いた。ただ、きのうまでの連日の年初来高値更新で利益確定売りも出やすく、一巡後は下げに転じ、前場終盤には2万9083円13銭(同40円05銭安)まで軟化した。後場は、再度プラス圏に持ち直したが、戻りは限定され、大引けにかけて上値が重くなった。半導体関連株などが高く指数を支えたが、あすからの5連休や、FOMC(米連邦公開市場委員会、2-3日開催)などの重要イベントを控え、買いは鈍った。

 日経平均プラス寄与度では、アドバンテスト<6857.T>の25円強を筆頭に東エレク<8035.T>が23円強、第一三共<4568.T>が8円強と続いた。東証業種別株価指数(全33業種)では、不動産、証券商品先物、海運など25業種が値下がりし、精密、医薬品、電機など8業種が値上がりした。東証プライム銘柄の60.8%が下落した。

 東証プライムの出来高は10億3952万株、売買代金は2兆6675億円。騰落銘柄数は値上がり623銘柄、値下がり1115銘柄、変わらず96銘柄。

 業種別では、HOYA<7741.T>、オリンパス<7733.T>、タムロン<7740.T>などの精密株が堅調。中外薬<4519.T>、第一三共<4568.T>、協和キリン<4151.T>などの医薬品株も高く、TDK<6762.T>、ルネサス<6723.T>、太陽誘電<6976.T>などの電機株も買われた。ネクソン<3659.T>、コナミG<9766.T>、NTT<9432.T>などの情報通信株も値を上げ、石油資源<1662.T>、三井松島HD<1518.T>などの鉱業株も引き締まった。

 半面、三井不<8801.T>、三菱地所<8802.T>、住友不<8830.T>などの不動産株が軟調。野村<8604.T>、大和証G<8601.T>、マネックスG<8698.T>などの証券商品先物株も安い。商船三井<9104.T>、ユナイテド海<9110.T>などの海運株や、オリックス<8591.T>、三菱HCキャ<8593.T>などのその他金融株も値を下げた。キッコーマン<2801.T>、カゴメ<2811.T>、ニチレイ<2871.T>などの食料品株も売られた。

 個別では、イビデン<4062.T>、KeePer<6036.T>、BEENOS<3328.T>などが値上がり率上位。半面、リケンテクノ<4220.T>、ニッカトー<5367.T>、MSOL<7033.T>などが値下がり率上位。

(写真:123RF)

提供:ウエルスアドバイザー社

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